>>287の続き

元嫁夫婦の敵情視察するとマンションの六階に住んでいてポストは一階。ダイヤル式の鍵付きだが面倒なのか鍵をしてないことに気付いた。
お正月は暇なフリーターと学生の俺達は元旦から張り込み年賀状ゲット。そして全ての住所に手紙を送った。
「元嫁と浮気相手はオッサンと結婚する前から関係があり、幼稚園まで育てた子供も浮気相手の子である。それなのにオッサンを騙して多額の養育費を支払わせた。元嫁の友達の証言もある」という内容の手紙とそれを否定しない元嫁の会話及び罵倒をCDに録音して送った。
第三者が書いた風にはしたが絶対にオッサンが犯人だとわかってしまう。しかし失う物がないオッサンは裁判上等。

まず元嫁夫婦から「ふざけるな!名誉毀損で訴える!」ときたが「裁判で誰の子かハッキリさせよう」と返すオッサン。
元嫁とオッサンの共通の親戚や元嫁夫と同じ会社の知り合いなどから情報が漏れてきた。
「子供は本当は誰の子?」
「いくらなんでもオッサンはやり過ぎだ」
「手紙の内容が真実なら養育費は返すべきだ」
オッサンと結婚する前に元嫁と浮気相手が付き合っていたことを知ってた人も多く「やっぱり」と言う意見も聞かされた。

結局、裁判には訴えず元嫁父がオッサンに謝罪し養育費を払い戻した。浮気相手は会社を辞めた。
復讐が成功してもなんとなく暗いオッサンに俺達は「もっとちゃんとしたところに勤めて幸せになって欲しい」と言うと「そうだな」と。
半年くらいしてオッサンは遠くの県に就職した。

それからしばらくして40くらいになったオッサンから「結婚した」と連絡が来た。
友達と予定を立てて会いに行くと新しい嫁さんの実家の援助で家を建て住んでいた。
オッサンは俺と友達を観光地を案内してくれて、元嫁夫婦が離婚したことを教えてくれた。