友達以上、不倫未満? 既婚者同士の“セカパ”関係はなぜ続く…そのリアルな実態とは?
https://dot.asahi.com/dot/2017042100094.html

「セカンド・パートナーは、異性の友達とは違います。
遠い将来、互いの配偶者それぞれが離死別して私たちが
残ったならば、その時は一緒になろうと約束していますから。
でも、男女の関係は誓って持っていません。それだと、
ただの不倫と変わりませんもの」〉(「dot.」2015年7月20日付)

 ニュースサイト「dot.」は、男女関係ナシ、でも深く結びつく
既婚者同士のカップルたち、〈セカンド・パートナー〉の実態を
特集した。当時、大勢の読者から「W不倫を推奨するのか」
という批判、そしてごくわずかながらも「自分たちの関係は
〈セカンド・パートナー〉というものだったのか」と納得した
という熱い賛同、2つの声が寄せられた。

 この“セカパ”の実態を赤裸々に綴った初のルポ、
『友達以上、不倫未満』(朝日新書)が4月13日に刊行された。
「dot.」で初めて記事にするまで5年、それからさらに約2年の
月日を費やし、合計7年間で100人以上の“セカパ”たちを取材
してみえてきたものとは……。著者でフリージャーナリストの
秋山謙一郎氏に、“セカパ”たちのリアルを聞いた。

●なぜ不倫ではなく“セカパ”を彼らは選ぶのか?
 ――いまどきの既婚同士の男女交際、なぜ不倫ではなく、セカパなんですか?
秋山謙一郎さん(以下、秋山)「今、社会全体のモラルが成熟しています。
だから不倫はご法度。でも、家庭の外に親しい異性の存在を持ちたい
――そんな時代性とニーズの最大公約数として浮かび上がったのが、
このセカパという関係です」
――でも、既婚者同士の関係です。やはり不倫ではないですか?
秋山「セカパを持つ人たちは、『法的には、何が不倫か?』を意識するのです。
法的には、不倫は『性交渉の有無』が問われます。なので男女の一線、
それさえ超えなければ不倫ではない、ゆえにモラル面でも何も言われる
筋合いはない――そういう考え方をするのです。この法、つまりルールという
枷(かせ)が、かえって互いを深く結びつける役割をはたす側面がありますね」
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