「別にいいわ、そんなの苦くて美味しくないし」
辺りには川のせせらぎと風のそよぐ音がうまい具合に涼しさを演出していて、ホタルは相変わらず手の届くところまで飛んでくる。
「でさ、はぐらかすなよ(笑)クラスに好きな女のコくらいいるだろ?(笑)恥ずかしいのか(笑)」
すると息子が「ホタルがこんなにいるのに、ママたちも一緒にこっちに来ればよかったのにね。」
「確かにそうだな。戻るか。」
「うん。」
そういって俺は残りのビールを一気に飲み干した。