(シルバーバーチの霊訓より)
主人を失い、失意のあまり自殺まで考えた婦人が次のような質問を寄せ、それがシルバーバーチに読んで聞かされた。
(問)みずからの行為によってそちらの世界へ行くことは許されることでしょうか。 たとえば最愛の伴侶を奪われた人の場合です。
(答)許されません。 あくまでも摂理にしたがって寿命を全うしなければなりません。神の摂理はつねにその働きが完璧だからです。
完全な愛によって、つまり全存在に宿り全存在を通じて働いている神の意思によって支配されているからです。
その摂理の働きに干渉する権利は誰にもありません。 もし干渉して与えられた寿命をみずからの手で切り上げるようなことをすれば、
それに対する代償を支払わされます。 たとえばリンゴを熟さないうちにもぎ取れば、リンゴの美味しさは味わえません。
それと同じで、霊的に熟さないうちに無理やり次の世界へ行くようなことをすると、(地上での悲しく苦しい期間よりも)永い期間に
わたって辛い体験を支払わされることになります。 おまけに、せっかく一緒になりたいと思った愛する人にも会えないことにもなり
ます。 その摂理に背いた行為が一種のミゾをこしらえるからです。