夕飯が食卓に並び、みんなで食べてると、夫がニコニコしながら、私の料理sageトークを始める。
「嫁子はさー、毎日毎日似たようなのしか作れなくってさ。もう、家帰るとため息しか出ないよ。母さんの爪の垢でも煎じて飲ませたいくらい」
そしたら、おもむろに義母が立ち上がって、夫の頭をスッパーン!と平手で叩いた。
音に驚いて顔を上げると、義母、顔を真っ赤にして、般若の形相。

「夫婦はね!お互い高めあってくものなの!私の料理が美味いていうなら、それはお父さん(義父)のおかげなの!
 こんなに美味しい嫁子さんの料理が不味いっていうなら、あんたがその程度の男ってだけよ!」

そこまで言うと、私に深々と頭を下げつつ、「申し訳ございません。息子なが ら、本当に情けない」と涙をこぼす義母。
義父も「謝らんか」と夫に冷静に促す。でも、静かに怒ってるのがすごく伝わってきた。
夫、言われて「ごめんなさい」と義母に謝った。そこで義父が「お前は、本当に何も分かってないんだな」と、言いながら旦那をビンタした。
大声で怒鳴るより、静かに怒っている義父が、傍から見てても、ものすごく怖かった。

その日は、義父に送られて、自宅に帰った。
翌日、義父母が訪れ、夫は徹底的に再教育するので、どうか猶予をやって欲しいと頭を下げられ、その1週間後、旦那が帰宅。
どう義両親に絞られたかは分からないけど、それからは、私の料理をやたらと有難がって食べるようになった。

以降、とても円満です。新婚当時の夫には、何か が憑いてたのか??
義両親は、普段手を出すような方々ではないので、すごくびっくりした。