[シングルス1回戦]
○マンディ・ミネラ(ルクセンブルク=139位) 6-3,6-4 
●奈良くるみ(安藤証券=118位)

この大会は9度目の出場で、最高成績は2013年のベスト4という奈良は、
不振脱出のチャンスをつかめなかった。
長身で力強いフォアハンドが武器のミネラに対して、小気味よいテンポのラリーで
互角に打ち合う場面も多かったが、肝心なポイントを押し切れない。
第2セットで4-2とリードした第7ゲーム、流れが引き寄せられるブレークポイントを
逃したのは痛かった。このゲームを含めてその後は1ゲームも奪えなかった。

「このところ勝てていないので、日本で勝ちたいという気持ちは強かった。
いい調整はできていて、期待があったのに……」。
奈良は今季まだツアーの本戦で勝ち星を挙げられていない。
頭脳的なプレーが持ち味だが、「自分のことに必死になり過ぎて、試合を読むところに入っていない」と、
なかなか本来の自分を取り戻せない。

広島の会場は初めてながら、「すごくプレーしやすかった」という。温かい声援も
力に変えられず悔しさが募ったが、「来週(東レ・パンパシフィック・オープン)も
チャンスを頂いているので、いいプレーをしたい」と前を向いた。
(早川忠宏さんの記事)