免疫細胞(T細胞)を遺伝子操作して体内に戻し、がん細胞を攻撃させる。特定の難治性の血液がんに対し、
高い治療効果があるとされる。2017年に米国で実用化され、欧州でも承認されている。
臨床試験では、再発可能性や、抗がん剤が効きにくい難治性の「B細胞性急性リンパ芽球性白血病患者」(ALL)
の約8割でがん細胞がなくなった。同じく難治性の「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者」(DLBCL)でも
約5割に治療効果が確認された。
競泳女子のエース、池江璃花子(いけえ・りかこ)選手(18)が白血病と診断されて注目を集めているが、
池江選手の病気の詳細が明らかになっておらず、新製剤の効果があるかは不明だ。