稀勢は治療に「1カ月くらい」と田子ノ浦親方
http://www.sanspo.com/sports/news/20180511/sum18051108110003-n1.html

大相撲の横綱稀勢の里(31)が夏場所(13日初日、両国国技館)を初日から休場することが11日、決まった。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が同日朝に電話で話し合い、
昨年春場所中に痛めた「左大胸筋」の負傷で「(治療には)1カ月くらいかかる。激しい運動はできない」と説明。2場所連続で全休することになった。

 横綱の7場所連続休場は、年6場所制が定着した昭和33年以降、貴乃花と並んで最長となる。

 同親方によれば、昨日から横綱と話し合ったが結論は出なかった、という。「(稀勢の里は)責任感が強いから、わかっていたとは思うが、なかなか本人からいえなかったと思う」。
この日朝に師匠が強く勧めるかたちで決断に至った。

 稀勢の里は2連覇を飾った昨年春場所で左大胸筋、左上腕部を痛め、翌夏場所から休場が続き、在位8場所で皆勤はわずか1場所。横綱本人は次に出る場所では進退をかけることを明言している。
田子ノ浦親方は「体だけでなくあらゆる面で鍛えなければならない」と沈痛な表情を浮かべた。

 また、同親方は大関高安(28)も「左上腕三頭筋の部分断裂」で初日から休場することを明らかにした。「状態をみながら」と途中出場の可能性に含みを持たせた。