>>172
続き

式守伊之助とは

式守伊之助は58歳で行司の最高位である立行司を務め、横綱や大関の取組をさばきます。
その責任の重さから、短刀を常に腰に差し、軍配差し違えがあれば即座に切腹するという覚悟を示しています。
250年前から続く名跡で、現在の伊之助は40代目で平成25年の九州場所から襲名していました。
平成27年の九州場所では横綱の取組で2回の軍配差し違えをして、日本相撲協会から3日間の出場停止という異例の処分を受けました。
八角理事長「情けない」これについて日本相撲協会の八角理事長は「研修会などでも記憶がなくなるなどの酒の飲み方をしてはいけないと
注意してきたばかりだったが、行司のトップとして指導する立場にあるのに情けない」と話しました。
相撲協会に大きな痛手式守伊之助が若手行司にセクハラ行為をしたのは、先月3日から17日までおよそ2週間、
九州・沖縄の各地を回って行われた冬巡業の最中でした。

冬巡業の始まる1週間ほど前には秋の巡業で傷害事件を起こした元横綱の日馬富士が引退したばかりで、
巡業の初日に責任者を務めた春日野親方が十両以上の力士を集めて「言動に気をつけ、何かあれば親方や部長に報告するように」と訓示し、
自覚ある行動を求めていました。さらに観客を前に「皆様にご迷惑ご心配をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。
相撲協会一同は一丸となり再発防止に努めます」と謝罪していました。

今回の問題はこうしたさなかに起こったものでコンプライアンスの強化に取り組み、不祥事の再発防止を掲げていた
相撲協会にとって大きな痛手になりました。