自身の部屋持ち時代の各相撲部屋内における未成年飲酒が横行していた背景には
「酒で体を作る」という迷信が角界に蔓延していたからであるといい、
当時の風潮があったにせよ二子山部屋では特にそれが顕著だったと伝わる。
入門当初、まだ15歳にも拘らず二子山によって無理やり酒を流し込まれた少年期の貴ノ花は
小児性胃炎にかかり、これによって生涯肝臓の不調に悩まされた事実が小説家の石井代蔵によって明かされており、
これは汚点として後年まで残っている。