日本相撲協会は12日、元関脇で西幕下14枚目の朝赤龍(35)=本名バダルチ・
ダシニャム、モンゴル出身、高砂部屋=の現役引退と、年寄「錦島」の襲名を発表し
た。同日の理事会で承認した。今後は同部屋付きの親方として後進の指導に当たる。4
月に日本国籍を取得し、年寄名跡の襲名が可能になっていた。
 朝赤龍は同じモンゴル出身の元横綱朝青龍とともに高知・明徳義塾高に相撲留学。朝
青龍の後を追って若松部屋(のち高砂部屋)に入門し、平成12年初場所で初土俵を踏
んだ。15年春場所で新入幕を果たすと、19年秋場所で新関脇となった。前まわしを
引いてのしぶとい攻めなど技巧派として活躍し、幕内在位59場所。殊勲賞1回、敢闘
賞1回、技能賞2回だった。思い出の一番に平成16年春場所で魁皇に勝った一番を挙
げた。