「腐女子すごい!」の裏に見る競争社会

別記事で腐女子はBLで承認感を得ているという話をしたが、承認感の中でも厄介な上位承認を求めているグループもいるようだ。
それが腐女子に見る腐女子マンセーであり、腐女子を称賛するツイートが本人たちの間で数千RT達成したりしている。
なんで腐女子を称賛することなんかで二次的に上位承認を得ようとしているのだろうか?
私はそれを競争社会の影響とみている。

バブル崩壊後、専業主婦モデルが崩壊し、女性の理想が「良妻賢母」から
「可愛くて、イケメンと恋をして、仕事もできる女」にシフトした。
女性間にも強い競争原理が働くようになった。
そのため、「相対的な負け組」が増えた一方、優れていることを望み、自己主張が強い女が増えた。
腐女子もその例外ではなく、「腐女子すごい!」とお手軽に上位承認を満たしたり、
俺女や僕女、セクシャルマイノリティだと自己主張するようになった。
JUNEが内向的なドブスが性的中2病を具現化した異世界に飛び立つ道具だったのに対し、
現代の腐女子はBLをダシに承認を他人からも得ようとしているようだ。

腐女子は籠っているのではなく、BLを腐っていない他人に見せたがる傾向や、
「腐女子最強、こえー」と言わせたがる傾向がある。まるで承認感の塊だ。
仲間同士の腐った相互オナニーは、性欲も恋愛感情も安心感も、なにより承認感をもお手軽に得られる道具なのだ。
BLそのものの承認感も重なって、腐女子はBLと腐った人間関係にのめりこんでいく。

腐女子がBLにハマるのも、競争社会の敗者が叶わぬセクシャルドリームを見ているのかもしれない。
ちなみにBLは金持ちイケメン変態攻に超美形な受が囲われたり、様々な男たちに受がモテモテになったりする話が多い。
当然だが、受と自分を同一視する傾向は腐女子に頻繁に見られる。
「受は男にも人気ある!」とか必死でがなり立てる腐女子層はその例で、
受を使った自分の妄想が男から見てキモイことを承知できないのだ。