0132名無しさん@お腹いっぱい。 The power of reconciliation
2018/02/15(木) 13:13:03.59ID:8TP+B6uFかつてこの場所には、戦後の闇市をルーツに持つ「駅前食品市場」という名前の横丁が存在していた。
1980年代初頭までは50軒ほどの衣料品店、飲食店が軒を連ね、劇団員やミュージシャンらがトタン屋根の下で朝まで飲み明かし、夢を語った。
その後、横丁の店は徐々に減少し、2017年8月には名物酒場が一軒残るのみとなった。
なぜ横丁は磁石のように人を惹きつけ魅了し続けるのか。消えゆく酒場の越年に密着した。
2017年12月28日の午前1時。
東京・下北沢駅に乗り入れる二つの私鉄、京王・井の頭線、小田急・小田原線の最終電車が音を立てて走り去ると、
それまで賑やかだった駅前は一転、深い静寂に包まれた。
駅改札から1分もかからない場所に、その名物酒場はある。
佇まいは、まるで戦後のバラックだ。映画のセットに迷い込んだかのような強烈な個性を放っている。
闇夜に浮かぶ電球は、真っ暗な深海で不気味な光を放つ深海魚のようだ。
店の屋号は「三好野」(みよしの)だが、そう呼ぶ人は誰もいない。
ただ客は、店主の仁尾貢(にお・みつぐ)さん(61)の名前をもじって、親しみを込めて「みっちゃん」と呼ぶ。
シモキタを歩けば「補助54号線」建設が、いかに入念に計画されてきた再開発か分かる。
商店街は部分的に空き地があったり、ビルそのものが道路を避けるようにして、いびつな形で設計されていたりする。
つまり、道路が建設される前提で街が設計されているのだ。
「補助54号線」とともに、小田急電鉄主導の「小田急小田原線複々線化事業」も並行して進められている。
これは小田急線を横切る「開かずの踏切」による交通渋滞の緩和が目的で、それまで地上にあった下北沢駅は、すでに地下に潜る工事が完了している。
世田谷区によると、二つの再開発に共通するのは「防災対策」の強化だという。
つまり下北沢駅周辺は、災害時の避難経路が確保できない。火災時、街中に消防車が立ち入ることが難しい地域なのだ。
横丁を壊して、街を再開発する計画が存在するのは下北沢だけではない。
新宿ゴールデン街(新宿区)、渋谷のんべい横丁(渋谷区)、吉祥寺ハモニカ横丁(武蔵野市)。
また、近年の「せんべろ」ブームを牽引し、週末には多くの観光客でごったがえす立石見世商店街(葛飾区)も例外ではない。
しかし、再開発を経た街は「つまらない」ものになる傾向があると新さんは指摘する。
それは東日本大震災後の被災地の街づくりにも言える。
「なぜ闇市的な、横丁的なものが自然発生的に生まれないのかと思うんです。行政主導の多額の予算を投下してつくる街は、確かに安心・安全かもしれないけどぜんぜん面白くない。
仮に横丁的なものをつくっても、横丁を横丁たらしめる決定的な要素が欠けるんです。それは『人』です。資本や実績、履歴書がなくても働けるのが横丁の魅力。そうでなければ横丁は、ただの飲食街になってしまいます」
東京の街は「震災」「戦災」「オリンピック」によってその姿を変えてきた。
そして2020年には再びオリンピックが開催される。
全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/feature/884