株価が1000円を回復したということは、ルノーの呪縛から解放されることを歓迎
ということ。どの自動車会社も技術開発と既存の車種のモデルチェンジ(7年ごと
で十分)は生命線だが、日産は怠ってきたというよりもルノー/ゴーンは軽視しす
ぎた。開発の主力を電気自動車に注力したのは正解だったし、海外市場の戦略の
立案と実行力は高く評価できる。ただ、資本比率を日産に不利なようにルノーと
取り決めたことは、厳密に言えば、会社法の特別背任罪が成立する。