NAND型フラッシュメモリー市場で両社が追うはずの韓国サムスン電子の背中は遠のくばかりだ。
世界シェアは2017年4〜6月期にサムスンが38.3%(前年同期比2.5ポイント増)なのに対して東芝は16.1%(同3.7ポイント減)。東芝の競争力は静かに低下し、メモリー市場でサムスンが独走しかねない。

 サムスンは半期で2兆円を超える営業利益を稼ぎ出す。潤沢な手元資金を背景に研究開発費を積み増して優秀な技術者を引き寄せる。
韓国国内では理工系学生からの人気は絶大だ。米国でもシリコンバレー本社と呼ぶ巨大オフィスを設け、幅広い分野の技術者を囲う。
人材の雇い入れでもサムスンは優位に立つ。