上海製薬は四川大学と共同で抗肺線維化1類新薬の開発に着手すると発表。

記事の中で「我が国で毎年、300万人あたりが直接的あるいは間接的に
肺線維症で関連死していると記述されている。
このことからもいえるように中国の肺疾患領域の新
薬の需要はもはや無視できない状況になってきている。

中国には肺線維症の患者数のデータは存在しておらず
唯一、米国の発症割合を元におそらく50万〜60万人という数字が
定説化されているが正確さではどうであろう。

上海製薬がこの領域の新薬に着手する理由から鑑み市場の需要と
ビジネス化が可能という判断からだと推測できる。

ローランド・ベルガーの中国医薬品市場の鍵を握るマーケット
アクセスのレポートにもあるように中国には「日本や欧米のような
正確かつ信頼できる情報源は極めて限定的だ。

例えば疾患領域別の患者数や医薬品市場規模について信頼できる
第三者データを中国国内で見つけることは非常に難しい」と報告している。
その為には現地代理店を活用するなどローカルに網をめぐらせ
現場の生の情報を積み上げていくことで実態を把握するなどの
仕組み作りが重要だといっている。

中国で1兆円以上の売上を誇る上海製薬のデータは各地域における
現場の信頼できる情報網から捻出されたデータであると同時に
その企業の売上からも信頼できるものであると言える。

中国の肺線維症の患者数は60万人程度ではなさそうだ・・・
3年で50%の死亡率で年間300万人が関連死とは数字が合わない・・
中国の全産業で61位に君臨する上海製薬グループの売上は
日本の武田薬品と肩を並べる1兆円超の企業である。

毎年300万人のIPFの関連死
そのIPFの治療薬が中国でピルフェニドンだけ承認
その上に国家基本薬物に収載される・・・

//ws.sdnews.com.cn/xw/201607/t20160722_2112886.htm
//mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1409/22/news011_3.html
//www.fortunechina.com/china500/136/2015