麻薬取締法違反 札幌の薬剤師と法人を略式起訴

病院で管理する医療用麻薬の数量について道に虚偽の届け出を
したとして、札幌区検は19日までに麻薬取締法違反の罪で、札幌
ひばりが丘病院(札幌市厚別区)に勤務していた30代の薬剤師の
男と、同病院を運営する医療法人潤和会(同区)を略式起訴した。
札幌簡裁がそれぞれ20万円以下の罰金刑を言い渡す見通し。
略式命令請求によると、男は2015年11月、道に対し、院内で使用
した麻薬の使用量を偽って届け出るなどしたとされる。潤和会には、
法人も罰する同法の両罰規定を適用した。同病院は「管理方法の
見直しや薬剤師の人数の拡充など、再発防止策を引き続き進め
たい」としている。事件を巡っては、男から麻薬の管理を引き継いだ
50代の男と40代の女も同法違反の疑いで書類送検され、札幌
地検が捜査を続けている。北海道厚生局麻薬取締部の捜査では、
転売や自己使用は確認されていない。男2人は既に病院を退職
している。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/239659