日経平均 15,323.14 (+13.93)
NYダウ(終値) 17,140.24 (-260.51)
ドル/円 102.30-102.34


◇東証大引け、小幅に続伸 政策期待で買い戻し、食品株など高い

28日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸し、前日比13円93銭(0.09%)高い1万5323円14銭だった。
政府による景気対策への思惑から短期筋の買い戻しが優勢だった。

英国の欧州連合(EU)離脱決定による世界市場の動揺が続き、輸出関連株を中心に売りが先行した。
心理的節目となる1万5000円を下回ると日経平均先物を中心に買い戻しが進んだ。
景気に左右されにくいとされる食品株や医薬品株に資金が向かった。

1万5000円を下回ると「公的資金による株式購入が意識されやすい」(東海東京調査センターの仙石誠マーケットアナリスト)という。
安倍晋三首相が経済財政諮問会議後、石原伸晃経済財政・再生相に「しっかりと経済対策をまとめてほしい」
と指示したと伝わり、政府による財政政策や追加金融緩和への期待が強まった。

買い戻し一巡後は上値が重かった。外国為替市場で円相場は1ドル=101円後半から102円で推移した。
円安が進まず、「現物株に新規の投資資金を振り向ける動きは少ない」(いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員)との声があった。

JPX日経インデックス400は反落し、前日比9.16ポイント(0.08%)安の1万1057.32だった。
東証株価指数(TOPIX)も反落し、1.14ポイント(0.09%)安の1224.62だった。

東証1部の売買代金は概算で2兆3571億円。売買高は24億9562万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1000と全体の約51%を占めた。値下がりは835、変わらずは120銘柄だった。

食品株が買いを集め、森永乳は24年ぶり高値をつけた。大林組など建設株も高い。一方、トヨタなど自動車株は下落した。
野村や大和などの証券株や三菱UFJなどの銀行株も下げた。

東証2部株価指数は小幅に続伸した。アイレップやワールドHDが上げた。一方、象印や日精機が下げた。