波乱万丈のルーキー!比嘉一貴が初シード入り
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その節目節目に、いつも偉大な先輩の存在があった。
アジアに挑戦しようか迷った時も、そして11月に、せっかく自力で権利を得た日本ツアーを蹴ってまで、アジアのシード獲りに向かった際にも、その背中を強く押してくれたのが、大学OBの松山英樹だった。

アジアと日程が重なった三井住友VISA太平洋マスターズは、ちょうど松山の国内初戦。
「先輩と一緒にやりたい」。一時の欲求を満たせば、アジアンツアーの道は途絶える。欧州ツアーとの共催が多い同ツアーの資格は、世界進出を目指す比嘉にとっては看過できないものだった。
同時にまた、そのとき日本ツアーの初シードはまだ微妙な位置におり、大事な岐路にまた松山を尋ねた。

電話に出た松山は、「お前は来年、勝つ自信があるのか?」。
国内での少ないチャンスを蹴ってアジアに向かい、それで結果、日本のシード権を逃しても後悔しないか?
松山の問いかけに迷わず「はい」と答えた。
「なら行って来い」。
今月初めには、疲れとストレスで、体中に蕁麻疹を作りながらも先輩同様に、より厳しい道のりを選んで歩いていくことに決めた。