指定管理契約が六月末で切れる王滝村のスキー場「おんたけ2240」の新たな契約のめどが立っていないことが、六日分かった。来季営業しない可能性もあり、村は今月中をめどに方針を決める。

 村が今年二月までに行った指定管理者の公募には、現行の指定管理者「御嶽リゾート」を含む二社から応募があったが、四月に同社が辞退。残る県外の事業者も六日に辞退を申し出た。

 営業を継続する場合は指定管理者の再公募か村の直営になるが、村担当者は「直営は現実的ではない」と話した。

 村は、リフトなどの営業権の変更手続きに三カ月は必要としており、従来の十二月の営業開始には九月までに臨時会を開き、指定管理契約の議決が必要。

 また、ゲレンデ近くの御嶽山登山口にある食堂などを備えた御嶽観光センターも昨年十月末で御嶽リゾートとの指定管理契約が切れており、村担当者は「交渉相手はいる。夏山シーズンに向け重要な施設だけに早く話をまとめたい」とした。

 同スキー場は二〇一二年からスキー場再生を手掛けるマックアース(兵庫県養父市)が五年契約で指定管理者となり、同社と村の第三セクターが出資した御嶽リゾートが運営。一七年六月末に契約が切れ村は七月に御嶽リゾートと一八年六月末までの指定管理契約を結んでいた。

 (酒井大二郎)