>内転すればトップは雪に潜り、テールが浮くのは分かるだろう。

そもそもトップが雪に潜るほどこねる事は、ほぼ不可能だと思うがな。

まずスキー板を履かずに、硬く平らな雪面に置いて、
片側のエッジを雪面につけたまま、
もう一方のエッジは浮かせた格好にして、45度かそれ以上に角付けする。
そうすると、サイドカーブの分だけ、中央が浮く。
角付けがもっと浅くてもできるが、視覚的に分かりやすいから、
角付け角は大きめで試したほうが良い。

この状態でビンディング付近を押してやると、スキー板が撓んで
エッジがカーブを描いた状態になる。
このエッジに沿ってターン弧を描いているのが、俺のカービング感覚。

基本的にエッジはスキートップ近くのふくらみより先の部分以外は
スキー板の全長に渡って使う感じ。
やわらかい雪であっても、除雪抵抗で同じように撓むので原理は一緒。

滑走の感覚は(これは個々で違うだろうけど)、曲線の定規を当て、
それに沿って、エッジと言うナイフで雪面を切っていく感じになる。

エッジ全体が雪面にピタッと張り付いた感じなので、
ターン中に足関節を軸にこねくり回すのは困難だし、
ずらそうと思えば、谷回り部分では、比較的ずらしやすいが、
山回り部分で意図的にずらすのは、圧が掛かっていてむしろやりにくい。
よってターン弧の調整は、主に角付けの程度で行う。

その他の感覚として、足裏の荷重点の前後移動や外脚を前に滑らせていく感覚。
スキー板が背後から横に出て行って、それが自動的に自分の下に帰ってくる
とか色々あるが、今回は本論と無関係なので詳細は割愛する。