>>970
その前傾の意志は、トップを動かすためには前へ重心移動して前に圧をもわらないと! との思いだったのかもしれませんが・・・

普通はこけるほどにつんのめることはそんなにないです
基本的には斜面に対して垂直の位置よりも重心を前にすることはないからです

自動車を例に説明してみます

自動車はブレーキングによる前荷重を利用すれば素早くターンインできるじゃん? 正解です
それは重心(質量の中心)が前へ移動したのではなくて
慣性でフロントが押し付けられた結果としてフロントのコーナーリングフォースが増加しているんですね

フロントの重いフロントエンジン・フロントドライブの車はターンインが速いのか?
そんなことはありません、どちらと言うとFF車のターンインは遅いです
重いノーズをターン方向へ動かさないとならないからです

重心を前にもってきてもダメってことですね

では、ブレーキペダルもステアリングもないスキーではどうすればよいか

実は簡単なことで、ちょいと板に迎え角とエッジ角を与えてやればよいのです

板のビンディングよりも前は迎え角によって雪面から圧を受け、その力で板がたわみます
たわむ事で迎え角がさらに大きくなり、その結果大きな圧(コーナーリングフォース)を得ることができます

板のビンディングよりも後ろはどうでしょうか?
雪面からの圧による板のたわみは迎え角が小さくなる方向へ働きますね
また、板前半が通ったあとをトレースするならさらに受ける圧が小さいことなります

この前後の違いによってトップからターンする動きになるんですね
何もしなけりゃスムーズにターンしていくっていう、これだけだと実のない話ですが
この理屈はスキーの色々な局面でどうすればよいかにかかわってきます