あの「日の丸飛行隊」の札幌五輪をリアルで宮様スキー場で見ていた俺に言わせると
今のニワカジャンプファンは、ただいたずらに葛西のことを「レジェンド」とか呼んで凄ぇ凄ぇ言ってるけど
俺に言わせれば葛西紀明はレジェンドどころか、人間を、いや神を超越した存在だ。
そもそもスキージャンプというスポーツは、世界的に見ても全盛期が20代どころか10代後半にまで下がるケースもある稀有なスポーツである。
古くは76年のインスブルック五輪で17歳で活躍したA・インナウアー、16歳でアルベールビル五輪Lヒル金のT・ニエミネン。
更にM・ニッカネンやJ・バイスフロクやA・ゴルトベルガーなどの往年の名選手も全て10代から世界の一線級で活躍していた。
そしてこれらの名選手達でも、そのほとんどが20代で全盛期を終え、30代になる前に引退している。
これは、スキージャンプで一番重要な「踏み切りの一瞬の反応力」が、普通は20歳を超えるに従って年齢を重ねるほどに衰えてものだからである。
しかし葛西紀明は20代どころか30代、40代を超えてもなお、世界一で線級の能力を保っているのである。
ちなみに野球の全盛期は25〜30代前半と言われるが、全盛期が20歳前後のスキージャンプというスポーツにおいて、
その倍の40歳を超えてこの強さは本当に信じられない。欧州で葛西紀明がどれほど敬われているかを見ればわかるであろう。
葛西紀明。もはや人間の能力を超越し、神の領域すら超越した存在と言っても過言ではないだろう。