司法書士試験は宅地建物取引士試験(宅建)と比べて、圧倒的に難易度が高いとされています。以下に主な違いをまとめます:
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1. 試験範囲・内容の深さ
宅建:
法律の基本的な知識(民法、宅建業法、法令上の制限など)が中心
幅は広いが深掘りはされない

司法書士:
民法・不動産登記法・会社法・商業登記法・民事訴訟法など、法律の知識が極めて深い
特に登記法は実務に直結し、条文・判例・手続きの詳細まで問われる
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2. 問題形式・試験時間
宅建:
択一式が中心で、試験時間は2時間
述式はなし

司法書士:
午前・午後の2部構成で合計5時間
択一式に加え、記述式(不動産登記・商業登記)があり、正確性と実務力が問われる
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3. 合格率
宅建: 約15~17%
司法書士: 約3~4%(年によっては2%台)
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4. 勉強時間の目安
宅建: 300~500時間程度(個人差あり)
司法書士: 2,500~3,000時間以上が一般的
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総評:
司法書士試験は、法律系国家資格の中でも最難関の一つです。宅建は「法律系入門」として人気ですが、司法書士は「法律のプロフェッショナル」を目指す試験といえます。

ご自身の目的(就職・独立・キャリアアップなど)に応じて、どちらを選ぶかが大切です。