弁護士には所得を凌駕する魅力のある「やりがい」があるので、すでに十分魅力ある所得なのです。

前会長のありがたいお言葉
https://legal-agent.jp/attorneys/humanhistory/humanhistory_vol73_74/
私のミッションとして考えているのは、次代を担う若手弁護士の支援。ずいぶん前の話ですが、ある若い先生から「生涯バランスシート」なるものを見せられましてね。何かというと、大企業のサラリーマンと弁護士の平均的な生涯年収を比較したもの。弁護士のほうが低く、投下資本や労働量からすると「ワリに合わない」と言うわけです。しかし、そのバランスシートには「のれん代」じゃないけど「やりがい」という項目がなかった。自治の下で、まさに人権擁護、社会正義の実現を目指して好きな分野で活動できるという、目に見えない付加価値があるんじゃないかと。数字を凌駕する魅力ある仕事だということをどう伝えていくか、法曹志望者が減る状況において極めて重要な課題です。