手元にある平成21年~令和4年までの判例約4300件の中で事故態様が「追突」で
「TFCC損傷」を争った判例は3件と少なく、後遺障害等級が認定された事例は下記の
名古屋地裁判決1件だけだそうです。
気になってその事故の詳細を見ましたが、高速道路上を普通貨物車で走行中に
減速し停止しようとしたところに大型貨物車が追突したそうです。

追突された38歳男子会社員の左TFCC損傷等併合12級後遺障害を認め60歳まで14%、
以降10%労働能力喪失で逸失利益を認定し、後遺障害慰謝料は300万円を認めた
名古屋地裁 平成25年4月19日判決
・握力右50㌔㌘、左28㌔㌘
・MRI TFCC fat sat t2で尺側high intensity ECU周囲にfat sat高輝度域あり
・ドアノブを捻る時、尺屈時に痛みあり