思春期に標準身長の男の子は、約30cm伸び、標準身長の女の子は、約25cm伸びます。
しかし、ちんちくりんの子どもの思春期の伸びは標準身長の子どもより15cmぐらい少ないのが一般的です。
思春期を過ぎると背が止まりますが、これは骨が大人の骨になってしまうためです。
子どもの骨を大人の骨にするホルモンは、性ホルモンです。
したがって、思春期は性ホルモンの働きで急激な伸びがあると同時に、背を止めるメカニズムも働くため、一定期間たつと、背が止まってしまうわけです。

このように、思春期は成長に関しては「諸刃の剣」で、思春期に入る前に十分伸びておかないと、成人身長が低く終わってしまいます。
私たちのデータでは、男の子で135cm以下、女の子で132.5cm以下で思春期に入った子は、
成人身長がそれぞれ160cm、150cmに達するのが難しいことが判っています。