>>218さん
私は裁判員制度に反対の立場です。
218さんが「制度導入の最大の原動力が日弁連だと言っており」ということをあえて言う趣旨は
こんなおかしな制度導入の原因になったのは裁判所ではなくて日弁連が悪いのだということだと
思います。
しかし、一般の人は日弁連=弁護士と単純に判断してしまうので、簡単に言わないでください、
ということです。

私が疑問に思うのは、公判中心主義が全うされれば(そして裁判官が公判での供述や物証を重視
すれば)、裁判員制度の導入は日弁連も推進しなかったと思います。
なぜ、裁判所はそこまで調書を重視しているのかということです。

無罪が立身に影響するということを否定されたので、そうすると裁判官の
事実認定力の問題になります。
しかし、一人二人の裁判官ではなく、ほとんどの刑事裁判官が供述調書を
重視しています。しかも、検察官と弁護人の証拠収集力の格差を訴訟指揮等
で埋めようとするどころか、むしろ検察官に有利に運用します(例えば高裁
では検察官申請の証拠はほとんど採用されるのに、弁護人が申請する証拠は
ほとんど却下されます)。
到底虚心に真実を発見しようという姿勢とは感じられません。
今の刑事裁判は、有罪にする口実を探しているように感じます。
やはり裁判官が無罪方向に考えることにつき心理的抵抗があるように思います。
それは裁判所の空気のようになってしまっていて、個々の刑事裁判官は
自覚できないほどになってしまっているのかもしれませんが。