>>456
ケンプの例はケンプが司令官、ミュラーが副司令官と
あらかじめ厳密に指揮優先権が定められていた作戦だった事が違う。

ティアマトは総司令官はロボスであり
ロボスが戦場に到着するまでは明確な命令体系が不在な状況だった。
先任に従うという慣例があった事情は推察されるが
作戦を立案したのはホーランドであり
上位司令部の意向に背いているのはビュコック側であるとの判断が
軍法会議でも理非を正すという発言に現れている。
上位司令部の意図に基づいているという事実が証明される限り
独断専行は容認されるというのが軍事上の、常識。

「およそ兵戦のことたる、独断を要するもの頗る多し。独断は、
その精神においては決して服従と相反するも. のには非図ず。
常に上官の意図を明察し、大局を判断して、状況の変化に応じ、
自らその目的を達すべき」(作戦要務令)

ホーランドは作戦立案者として
自分の判断の方が上位司令部の意図に基づいていると判断しているだけであって
作戦の戦略目標が敵の撃滅であり
ビュコック等のいう進攻を阻止すればいいというもので無かった以上
その判断は妥当。