──そもそも、こうしたスピンオフ作品には虚淵さんは基本的に携わっていないのですか?

虚淵 そうですね。設定上の不整合があったときには、指摘する場合もある程度です。
もし、自分が『まどか☆マギカ』を一人で書いて独占していたら、それはただの"作品"として、印税をもらえるだけのものでしかありません。
でも、『まどか☆マギカ』のように、色々な人たちによって語り継がれることで物語は"伝説"になっていく。
自分はそれが「物語」というものの健全な進化だと思うんです。
産み落とした子どもに養い続けてほしいか、独り立ちして名を成してほしいか。どちらを望むかというだけの話です。