久しぶりに全巻読み返してるが、やっぱ頭にスッと入ってくる文体が気持ちいいな
ストーリーそのものは微妙だが、キョンの語彙と皮肉と語り口が作品の魅力を150%くらい高めている
目の細かいスポンジに水を垂らしたときのように、ずんすんとページが進むわ
こういう文章が書ける人を、心から尊敬する
最近のラノベやネット小説の中には、目も当てられない作品も多いからな

そんなハルヒシリーズだが、第2巻「溜息」だけは途中で投げ出したくなる
キョンのモノローグはいちいち喧嘩腰だし、ハルヒはキョンに殴られかけるし、長門の手はレーザービームやら何やらで穴が開きまくるし、朝比奈さんは救いがないし、古泉は壊れかけだし、神社の神主は理由なく撃たれるし、湖に落ちた谷口はどうでもいいし、
とにかく登場人物全員が、なんだかギスギスしてるんだよな
本当に読み進めるのが辛かった