一期序盤、禁忌と知りながら人体錬成に踏み切ったエドが無謀な子供で、
そのことで身体を失ってもなおエドを慕い続けるアルが精神的には大人に見えた。
でもトリシャと同じ顔をしたスロウスを前にして怯むアルを横目に粛々と気化させ、
自分と親しい人々の顔に変化するエンヴィーを殴り続け、大佐の顔になった時には
1番殴りたい顔だ、と思いきりぶん殴っていた時の皮肉な物言いはなんだか大佐のようだと思った。
エドは旅を通して関わったひとたちの影響を受けたり得るものがあったのか
母トリシャへの自分の思いよりも、この世に存在してはならないものを在るべき場所へ還す
この世の理のようなものを優先できるくらいに、精神的には鍛練され大人になったように見えた。
自分はアルの博愛さについてはそれほど気にならなかったけど、エドや誰かの庇護下にいることが
多いせいか、精神的にはあまり成長していないように感じた。