さっき最終51話まで見終わったけど、
この作品は名もない街の人や軍人は虫ケラのごとく殺されるけど、
凶悪な殺人鬼はたびたび命を救われ、中にはいつの間にかいい人になってたり
正に「等価交換は子供向けの説明」(だっけ?)そのままの理不尽さだったように思う

違和感を感じるのは、アルの博愛主義への頑なさに比べ、「悪」を避ける感情があまりに稀有な点
14歳だから善悪の判断が一時的な感情にとらわれやすい(という設定)は分かるんだけど、
子どもだからこその「純粋に悪を憎む心」が殆どないように思えた
(アルの博愛主義で、何人の主要登場人物が危機に陥り、どれだけの血が余計に流されたことか)

それと兄弟の師匠であるイズミのラースへの感情(というかケジメ)
エドに度々人体錬成で師匠面していたが、
その前に未遂に終わった「ケジメ」にけりをつける必要があっただろうに

敵キャラの内面を描き「ただのワルモン」ではない悪役が主人公とイイ関係になる作品はよくあり、
私も、北斗の拳などのそういう悪役の登場に胸躍る感情をしばしば抱いたが、
この作品に出てくる悪役は、無慈悲な殺人の描写があまりに多くあり、私は共感できなかったな

錬金術という作品世界、物語の設定などは新しく感じられ楽しめた
(しばしば登場するギャグにはあまり笑えなかったけど)