そもそも、セブンチェンジャーには
「ヤンチャーを見捨てて、オーボスに本気で絶対の忠誠を誓う」
という発想が、何故、生じなかったのだろう?

“滅ぼされた星の勇者”という時点で
どうしようもない負け犬の烙印を押されたようなものだし
その“滅ぼされた星”の生き残りである
ヤンチャーを抱えることは、
傷口に塩を塗り続けるものでしかない。
劇中でのヤンチャーの言動を見ても
無理してでも守る価値なんてどこにもないのに。
むしろ、誰にも負けない強大な力を得たり、
“負け犬”のレッテルをすぐにも晴らしたい思いから
すすんでオーボスの軍門に下り
その証拠として、ヤンチャーをすぐにも見捨て、
場合によっては本気で殺しにかかるのが自然の流れじゃないか

この世の中、自分の利益や保身のためなら
一番の親友を喜んで陥れたり、
家族を平然と見殺しにするのが常識であることは
幼稚園の年少でもすぐに理解できる。
地球でさえそうなら、それより広い宇宙では
全く揺らぐ事のない鉄則なのに