スキャンしたときのスキャナーのドットパーインチ数が十分に大きくないんだろうね。
携帯機器で観るのには200DPIとか300DPIとか400DPI程度で十分であっても、
カメラでとった製版フィルムから作られた印刷物の改造度はそんなものじゃないからな。
網線とかけがき線とかスクリーントーンのように、比較的規則正しい模様があると、
DPIが小さいとざらざらにみえたり、偽の模様(モアレパターン)が生じてしまうから。

もしも講談社全集(文庫版ではないやつ)の製版用フィルムがまだ講談社に現存
するのなら、今日の可能な最大級のスキャン密度で撮り直しておいたらいいのに。

それとは別に現存する本物の原稿用紙から、国宝の書画をスキャンするような
高精細のスキャニングをして、原稿と見まがうばかりの複製品を作っておいて
欲しいとは思うけれども。