そんな折、1981年、ラセター氏の製作チームは、日本のアニメ制作会社トムス・エンタテインメント(TMS)の訪問を受けた。
このとき同社の社員であった宮崎駿の初作品『カリオストロの城』を、その上司が上映した。

 「僕は完全にぶっ飛んだ」「とても大きな衝撃を受けたよ。
今まで見たアニメ作品のなかで、これこそが全ての世代の人々を楽しませるというヴィジョンをもつ作品だ、と感じた。
この世で僕だけがその思いを持つ人間じゃないと思わせてくれた」「これが自分の作りたいものだ、
前に進もうという思いで満たされた」(ハリウッド・リポーター誌)と同氏は当時の思い出を話した。