外国の傲慢な著作権者のキャラなんか借りて作品を作った結果として、
多くの優れた脚本作家のエピソード、それは原作漫画家とは全く関係無いもので、
児童文学としての香りを持つものが含まれている、それらも一緒に封印されて
もはや日の目を観ずに眠っている。

自分はまさか、東京ムービーと虫プロの製作したムーミンシリーズが
このような封印の浮き目を見るとは思いもしなかった。幼児児童向き
番組として、(地方では?)数度に渡り再放送されていたいわゆる名作
が、世代を超えてずっと放送されつづけるものと信じていたのだ。

しかしそのような期待は、銭儲けに目がくらみ、キャラクター商標の
権利を押さえた日本の団体が、潰したのだ。
いったいなにがムーミンランドだろうか。

ムーミンシリーズは、絵の動きとしてのアニメーションではなくて、
物語としての動く絵本のようなものである。物語(ストーリー)に
相当な重点があると思う。だから演じているキャラクターとその名称
を置き換えても成立する作品ばかりだ。封印されたエピソードの
ストーリーを、トーベなんちゃらとは縁の無いほかのキャラクタ-に
よって置き換えて、完全に別の作品として生まれ変わらせて再登場を
させられないものだろうか?

たとえば将来のAI画像処理により、動画の中のキャラクターをその
ポーズや表情も含めて別のキャラクターに置き換えることがほぼ
自動でできるようになるかもしれないし、音声もまた「ムーミン」
とか「ノンノン」とか「スノーク」といった固有の名詞を別の
名詞に置き換える(ただし、声優の声質は保つ)ということをすれば
ムーミンのアニメは全く新しい別の作品として生まれ変われるのでは
ないだろうか。そのためには元のフィルムや音声は廃棄してはならない。