0466名無しか・・・何もかも皆懐かしい
2019/04/16(火) 20:54:38.31ID:???「アルプスの少女ハイジ」を放映しなかった理由の一つを次のように説明する。
「スイスの原作 ( 書籍や映画 ) はとても親しまれていました。一方、日本アニメでは
現実が美化されており、スイスの視聴者が持つイメージや習慣、体験からずいぶん
かけ離れていたため、このシリーズは拒否されるかもしれないと考えたのです」
具体的には、例えば原作には出てこないセントバーナード犬がアニメに登場する
ことを指摘する。
「おそらく当時、日本ではスイスのアルプにはセントバーナード犬がつきものだと
考えられていたのでしょう」
前出のルチュマン氏も同じ意見で
「セントバーナード犬はスイスの典型的なイメージというだけで使われたのでは
ないでしょうか」
と言う。これがスイスの文化人の癇 ( かん ) に障ったようだ。
「また、大きな目をした、いつも同じ表情のハイジも批判の対象となっていました」
アニメ「アルプスの少女ハイジ」の世界的な成功はもちろんスイスでもよく知られており、
「この大ヒットに対する敬意はあった」と両者とも口をそろえる。しかし、スイスの関係者に
とっては原作の持つ重要性の方がはるかに大きいようだ。ブリ氏は
「スイス人作家のヨハンナ・シュピリが描いた現実からかけ離れた、神聖化された世界を
巧みに作り上げて原作を台無しにし、過小評価していたという理由で、このアニメは
われわれにとってかなり耐えがたい作品でした。ねばねばしてどうしようもなく甘い、
腹痛を起こさせる模造品だったのです」
と手厳しい当時の評価を述懐する。