エスパー魔美って、藤子・F・不二夫先生のメジャー作品の中では移植だよな

ヌードとかはどうでもいい。
ここの連中は変態が多いようだけど、それも子供の頃の話だろ？
F先生は当たり前の事だが、大人としてこの作品を書いたのでヌード云々はSEXを当たり前にしている男性にとってはどうでもいい

この作品の本質は
①心の闇を
②エスパーの能力で
③キャッチする
ここまでが序章。

で、起承転結の転~結もエスパーの力でどうにかなるかと言えば、そうはならない。
おせっかいな主人公が、他人の心に土足で上がり込む
（↑これも異色。他作品の主人公はもっと年齢が下でも相手の心を思いやる）

あくまでも「エスパー」の能力は序章で終わる。
どうすればよいかは、良識人の高畑さんに頼る（主人公がポンコツという点ではF先生の他作品に通じるかもしれない）

しかし、人間の心の闇にどうこう言えるはずはなく、起承転結の転までがギリギリ
結は「なるようになる」が基本。

オバケのQ太郎は、ドタバタコメディの印象が強いが新・オバケのQ太郎になってからは
起承転結が綺麗に収まっている。
ドラえもんもギャグマンガだったのは初期の話で起承転結が綺麗に収まる
F先生最後の新キャラ・チンプイは言うまでもない。

SF（少し不思議）な力があっても、「どうしようもない人間の営み」の力、汚さ、巨大さ、深刻さ…


スーパーデラックスマンでも描き切れなかった世界