フィルムでOPが1分とか2分あれば、それだけ本編を作る時間を毎回短縮できる。
また昔はフィルムが高かったから、毎回同じOPあるいはEDを使うのには、
放送エピソード事にOPあるいはEDがついたフィルムを納品するのではなくて、
毎回同じものを使い回すことでコストを浮かしていたわけだ。
なんといってもOPの後にはCMは入るわけで、そうして1エピソードが
前半後半に別れるのならば、前半を放映したらCMが流れて、それから
後半が流れて、それからCMが流れて、EDが流れてというぐあい。
だからひとつにつながったフィルムとして納品する理由はないし、
むしろひとつにつながっていたら送り出しに不便。前半と後半もおそらく
別のフィルムだったはず。(何かの番組で間違えて後半が先にという
事故があったと思う)。
昔のテレビ局は、まだVTRテープ装置がなかった頃には、フィルムを
特殊な装置(テレシネ装置、1秒24コマのフィルムを毎秒30コマの
放送用映像に変換するアナログ機械)にかけて放送していた。

EDでは普通はそのエピソード回の登場人物(配役と声優、場合によっては
脚本などを情報として受け取った放送局が、テロップカードに書いて、
それを放送画面に合成する装置を使っていたので、
フィルム自体にはそう言う情報が焼き込まれなかった)。
OPには、毎回ほぼ同じ原作者とか企画とかディレクターとか、そういった
毎回は変わらない内容が国内用には焼き込まれていたのだろう。