一度、打ち切りになった『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の延長が決まった理由は、ファンの要望でも、視聴率が後半上がって行った事でもなかった。
関連商品の売り上げが少なくなったスポンサーにとって『魔法のプリンセス ミンキーモモ』は、もう、番組を続ける理由がなかった。
だが、その頃である。
おそらく、『ミンキーモモ』とは関係なしに、スポンサーが完成した玩具があった。
かみ切りばさみのような用途を持った、龍の子供とも、ワニの子供ともつかないデザインをした玩具で、名前はカジラと付けられた。
だが、『魔法のプリンセス ミンキーモモ』打ち切りを決めた今、カジラをアピールするのに適当な場所がない。
だったら、いっそ『魔法のプリンセス ミンキーモモ』を復活させて、その中でカジラを活躍させようというのが、スポンサーの考えだった。
スポンサーとしては、ミンキーモモのお供の3匹、モチャー、ピピル、シンドブックを、カジラ3匹に入れ替えて、番組を続けるつもりだったようだ。