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2人が話しをしているところへオリヴァーはこう尋ねた。
オリヴァー「それで若君はロンドンの全寮制の学校へ進学する予定はあるのですか?」
セディ「うーん…。今のところ考えていません。ドリンコートのお屋敷の近くに学校が
あったらそこへ行きたいと思っています」
ブリジット「あら?そういうこと、出来るのかしら?」
セディは困った顔をした。
セディ「来年あたりからコッキーも学校に入る年になるんだけど、ケティさんは
どう考えているのかなあ〜?もしコートロッジから通うのなら僕も一緒に通おうと
思っているんだけど…」
オリヴァー「コッキー?誰ですか?」
アニー「オリヴァーさん、私がコートロッジに住んでいた頃、一緒に私と住んでいた
女の子ですよ」
伯爵「ほっほっほほ〜。セドリックは相変わらずコッキーの面倒を見ようとしている」
ブリジット「あら?セディは私よりもコッキーが好きみたいね」
ブリジットは少し皮肉をこめて言った。
セディ「いやあ、ブリジットも好きだよ。でも友だちのコッキーも心配だし…」
ブリジット「セディらしいわね。あなたは誰にでも平等で優しいからね」
セディの顔が赤くなっていった。

オリヴァー「ほう、若君はドリンコート領内の子供と同じ学校に通われるのですか?
これは愉快だ。はっははは〜(笑)」
セディはオリヴァーがなぜ笑っているのかその意味がわからなかった。
セディ「何かおかしいですか?」
ブリジット「そうねえ、貴族の子がドリンコートの子供たちと同じ学校に通うって
イギリスではあり得ないことだからね」
セディ「そうなの?ハビシャムパパ」