>>591
そんなことも知らず、食堂で伯爵とウェリントン夫人はしばらく話をしていた。
伯爵「ダイアナ、何もセドリックやアニーの前であんな話もせんでもいいのではないか?」
ウェリントン夫人「でもいずれはそうするつもりよ」
伯爵「だが、子供の前では刺激が強すぎる。セドリックは去年、アメリカからここへ移り住んできて、
メロン夫人を乳母のように慕っておる」
ウェリントン夫人「私には懐かないとでも言いたいの?」
伯爵「そうではない。来て早々、結婚式や新婚旅行の話しはやめてくれと言いたいのじゃ」

そこへジェファーソンがやってきた。
メロンの急変は伯爵の耳にも入った。
伯爵「何だと!レスリーが流産で入院だと!?」
ウェリントン夫人「あら、あのメイド頭、妊娠しているの?結構の年輩に見えたけど?」
伯爵「ダイアナ、すまん。わしが彼女を孕ませた」
ウェリントン夫人「何ですって!・・・ホホホホw。悪ふざけが過ぎますわ」
ウェリントン夫人には冗談にしか聞こえなかった。
伯爵「いや、本当じゃ」
ウェリントン夫人「まさか・・・」
それから2人はしばらく沈黙が続いた。