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夕食の時間になり、伯爵とウェリントン夫人、セディとアニー、そしてブリジットは席についた。
伯爵「さて、いただくとするか・・・」
ウェリントン夫人「ではあなた、乾杯しましょう」
伯爵「そうだな」
一同「カンパーイ!」

セディ「ところでウェリントンさん、息子さんはどこに住んでいるんですか?」
ウェリントン夫人「まだ話してなかったわね。ここから約150kmほど離れたグランサムと
いう街の郊外に住んでいますわ」
伯爵「セドリック、ウェリントン夫人の息子はウェリントン子爵の爵位を継いでおってな」
ウェリントン夫人「私は息子の住んでいるウェリントンの領地とロンドンを月に
2回ぐらい行き来しているのよ」
セディ「それで息子さんのお名前を伺ってもよろしいですか?」
ウェリントン夫人「ルイスよ」
セディ「ルイスさんか、いい名前ですね」
ウェリントン夫人「ありがとう。ところでブリジットさん、お父様やお母様はお元気ですか?」
ブリジット「ええ、今日は私一人で来ましたが去年まで母と一緒にここで暮らしていました」
ウェリントン夫人「そうだったの。・・・アニーさん、フォントルロイ卿はマナーの良い子ね。大変気に入りましたわ」
アニー「ありがとうございます」
こうしてディナーは良い雰囲気で進んでいった。