>>352
伯爵一行は一時間ほど(約15キロ)馬で駆け回り、丘の中腹まで行った
何とそこに貴婦人が乗った馬がいた。
ウェリントン夫人「あらジョニー、寄寓だわねえ。私も誘わず、お孫さんたちと
遠乗りとは優雅ですこと…」
セディ「こんにちは。ウェリントン夫人」
ウェリントン「これはこれはフォントルロイ卿、こんにちは。
本当は私、あなたのお祖母さんになるつもりでしたのに、残念だわ」
伯爵「セドリックの前でいわんでくれ。そのことはわしとそなたの問題だぞ」
ウェリントン「そうねえ。でも全然ご返事がないから私はここまで来たのよ」
伯爵の顔色がどんどん悪くなっていった。
ブリジット「おじいさま、大丈夫ですか?」
伯爵「おお、大丈夫じゃ」
ウェリントン夫人「あら?お加減、大丈夫かしら?…サプライズも度が過ぎたかしら。
では今日はこのへんで失礼いたします」
そういってウェリントン夫人は去っていった。

セディ「ウェリントンさんも来るなら来るで連絡をしてくればいいのに…」
ブリジット「そんな気の効いたことをするわけないでしょ?わざとに決まっているわ」
セディ「お祖父さん、大丈夫ですか?」
伯爵「ウィルキンス、戻るぞ」
そう言って4人はお屋敷に戻ることにした。