>>334
その頃、食堂で伯爵とメロン、セディたちは食事を摂っていた。
セディ「ねえ、オリヴァーさんが来たみたいだけど何かあったの?」
メロン「そ、そうですねえ…。お仕事の話ですし若君は心配しないでお食事を
続けてください」
伯爵「まあ、あの件で来ているんじゃと思う。…大丈夫じゃろ、何とかなるわ。
セドリック、お前は気にしなくて良いぞ」
と伯爵とメロンは平静を保っている素振りをしていたが内心は穏やかではなかった。

ブリジット「セディ、あなたそんなことを伯爵様に聞いちゃダメよ」
セディ「う、うん…」
ブリジット「それにしても間が悪いわね。ハビシャム先生がこっちに来ている時に
こんなことが起きるんだから」
セディ「こんなことって?」
ブリジット「あなたも鈍いわねえ〜。とうとう来るものが来たのよ。
私が思うにはウェリントン夫人、しびれを切らして裁判でも起すつもりよ」
セディ「何だっ…」
ブリジットは大きな声を出そうになったセディの口に掌で口を押さえた。
ブリジット「ダメよ、御前とメロンおばさんの前で言っちゃあ…」
セディ「う、うん。それにしてもどうなっちゃうの?」
ブリジット「それは食事が終わったらお話しましょう。後で私の部屋に来なさい。
いい?ここにいるうちは絶対に話題にしちゃ、ダメよ」

その後、食卓はまるでお通夜のようにしーんと静まり返ったのだった。