>>288
セディ「母さんはお祖父さんと一緒にロンドンのハビシャムさんの家でお留守番です」
ジェファーソン「お留守番ですか?御前と?」
セディ「はい。僕たちがアメリカからイギリスに帰ってきたらロンドンで
お祖父さんとばったり会ってその後、お祖父さんたちと一緒にハビシャムさんの
奥様のお墓参りに行きました…。あ〜、そうだ!ジェファーソンさん驚かないで
くださいね。突然、ウェリントン夫人がお墓参りに来たんですよ。
僕もすっかりびっくりしちゃって…」

ジェファーソンはうなづいてセディの聞いていたがウェリントン夫人の話を
聞いてただ事ではないとつい大声を出してしまった。
ジェファーソン「何ですと!?それで御前はロンドンに居られるのですか?」
セディ「はい。その後、ウェリントン夫人と大切な話があるとホテルで大事な
話合いに行ったのですが、どうも失敗したみたいでその晩、熱を出して
寝込んでしまったんです。それで今日は僕がお祖父さんのピンチヒッターで
ハビシャムさんとお城へ帰ってきました」
ジェファーソン「若君、どうしてそれを帰ってきたらすぐに報告して
くれなかったのですか?」
セディ「え?僕は帰ってきてすぐにジェーンにお話したよ」
ジェファーソン「そうですか」
そう言ってジェファーソンは持ち場に戻って行った。


ジェファーソン「若君がお戻りになられてから何回もジェーンとすれ違って
いるが私に何も言っていなかい。ジェーンのやつ、そんなことを私に何も
報告していないじゃないか?まったく…」
ジェファーソンはジェーンを探し始めた。