>>174
ロビンソン「それでは我々は万が一に備えて何食わぬ顔でロビーで待機しています。
ハビシャム氏は別室に部屋を取っているそうですが…」
ハビシャム「ええ、御前とウェリントン子爵夫人のお話が終わり次第、御前が
私の部屋へ来ることになっています」
ロビンソン「こちらから時々、ドリンコート卿の部屋の様子を探りに行きますが
支障はないでしょうか?私どもは幸いなことにウェリントン子爵夫人とは面識が
ないのでよほど不審な動きをしない限り、バレることはないと思いますが?」
ハビシャム「ロビンソン警部はそちらの専門なのでお任せいたします」
ロビンソン「今回はもちろん事件が起きたわけではないので任意で動いています。
ハビシャム氏にはお世話になっていますので協力というかたちで職務に当たって
います。万が一、伯爵の命に関わるようなことがあればその時は伯爵の部屋に
強行突入いたしますが、交渉が無事に終われば警視庁へ帰りますので」
ハビシャム「もちろんですとも…」