シモーヌが生きていた18世紀末期の洗濯は人力で行っていた。
大き目の木の桶に水を入れて洗い物を入れて暫く漬けた(と自分は思っている)後で、靴を脱いで桶の中に入って
スカートをたくし上げて素足で踏み洗いしている。
その現場にロベールが遣って来た事に気付いたシモーヌが恥ずかしげに木の桶から脚を出して
たくし上げていたスカートを下ろして覗かせていた艶かしい白い素足を隠すシーンが本編に出て来る。

乾かす際、春から秋の晴れた日は、やはりロープか紐を屋外の樹木や建物の柱に通して吊るして日の光で乾かしているん
だろうと思う。
雨の日は室内干しにして、冬場は暖炉の熱を利用した室内干しで乾かしていると思う。

何しろ電気も無ければガスも灯油も無く、あるのはローソクと薪とマッチだけと言う今の時代では
考えられないほどに不自由な生活環境だったからね。

衣装に付いた傷は、ルームメイトのミッシェルと二人で繕うか、頻繁に行き来してくれる
ダントンに託していたと考えている。