杉野昭夫氏が描くキャラは男女の区別無く太く粗い線でリアル且つ筋肉質に描がかれるのが
一番の特徴なので、確かに全体の半分を占める花屋の看板娘シモーヌ・ロランとして働く
昼間の姿やシーンからは、その面影は殆ど感じられない。

だが、深夜にラ・セーヌの星に変身して悪徳若年貴族や横暴極まりないパリ市警備隊の
兵士や悪人たちと可憐に、そして力強く剣術と類い稀な身体能力とを巧みに組み合わせて
闘う姿やシーンには、彼独特の絵のタッチが随所に見られます。

極め付けは放映当時に出たシングルレコードに付いていた横長3枚続きのジャケットの裏面を
縦長に利用してラ・セーヌの星の姿でポーズを取る姿で描かれたモーヌのイラストです。